空手エピソード5 -沖縄空手に見る空手道の理念-
学校教育における空手道沖縄の空手道の思想性と実践性には現代文明の病理とも言える「戦争」、「紛争」、「競争」、「いじめ」などを指弾する強烈な理念が込められている。
・「武は身を修めるためのもの」-真壁朝顕
・「武の七徳」-松村宗棍
・「空手に先手なし」-船越義珍
・「人に打たれず、人を打たず、全て事なきを良しとする」-宮城長順
・ 「意地ぬ出じらぁ手引け。手ぬ出じらぁ、意地引け(短気をおこしたら、手を出さないようにし、手が出ようとしたら、心をしずめよ)」-糸満市・白銀堂神社
などはよく沖縄空手道に心を表している。そこには暴力や争いを否定する高い道徳律がある。特に人命に対しては畏敬の念を払っている。
先人たちは一撃必殺の技を体得した時、命を絶つ不安と恐怖を自覚し、生の意味を認識したに違いない。だからこそ空手道に強い自制心と自律心、忍耐力を求めたのであろう。空手の技を教えるのに、その人の人格を確認することなしには教えなかったこともその技が人をも殺し、また活かしもする「両刃の剣」ということを、身を持って知っていたからである。
参考資料
「沖縄空手古武道辞典」(柏書房)
「空手道―その現代的意味を考える」
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