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戦前に首里城に空手練習  

ようこそ沖縄空手へ

沖縄空手発祥の概略

沖縄が空手の発祥の地であることは、歴史が明確に証明している。

日本の南端に位置する小さな島の沖縄で自然発生的に生まれた沖縄の空手が、琉球王朝の貴族の間でたしなみとして普及していった。その時代に多くの拳聖と言われた、天才的な空手家が輩出しており、その中から、富名腰義珍、本部朝基等を先頭にして、大阪や東京の都会を目指した。かの地で武術としての空手の評判が広まるにつれ、沖縄空手の道場には多くの弟子が集まるようになり、根を張り大きな力となっていった。日本の剣術や柔道に対し、沖縄の空手道は、外国へ伝播していく突破口として沖縄県の海外移民の人たちが大きなルートとなった。

沖縄が「空手」の発祥の地であることは明白である。「全日本空手連盟」とか東京に組織を置く巨大組織が空手の発祥の地は日本であるなどと主張を繰り返すことには、沖縄県、沖縄の人間としてはっきりと異議を唱えたい。沖縄も日本の一県だというとらえ方をするなら、もちろん外国へ向かって発祥の地は日本とも言えるが、地方の時代と言われて久しい今、一県の文化をも中央集権的な発信のやり方をされ、あやふやなままにされることは、はなはだ迷惑な話だ。しかも沖縄が名を馳せた後追いで。

沖縄が空手発祥の地という、歴史的背景を考察しながら検証を続けているので、詳細についてはこのサイトの「沖縄空手の歴史」をご覧になっていただきたい。空手の発祥の地とか源流については明確な記録のとぼしい古い時代に遡るため、これからなお一層、研究者や専門家などの探求発見を待たなければならないことは理の当然である。

他に空手の発祥の地は中国だという説も強いが、この説に対しては否定はできない。が、もう少しだけ探求を掘り下げると、中国と沖縄ではるかな古い時代にそれぞれの国で、異なる空手の原型が生まれて、やがて迎える航海時代に文化は相見え、闘い、融合、離反のいずれかの道を歩むことになる。「文化は昇華し、闘いを経て強い方が生き延びる」とは有名な説理である。中国の唐手と沖縄の空手のことも、「沖縄空手の歴史」のページをご覧になっていただきたい。

フランス空手界・取材紀行

  • フランスではスポーツ空手が主流となっているが空手人口は約23万人。空手界の団体はフランス空手連盟のみで〔法律で決められている)、政府のスポーツ省との一体化が特徴的である。
    連盟の事務所はパリのど真ん中にあり運営費は会員の会費とスポーツ省からの支援金で年間約9億円もあり潤沢である、連盟主催による世界大会をはじめ、講習会等多くの空手関係のイベントが年間を通して行われている。
    フランス空手連盟の会長が「沖縄は空手発祥の地とは聞いて知っているが、沖縄伝統空手がどういうものかはよく解らない」と言う。
    フランスの空手家達も同様、沖縄伝統空手に対する認識はかなり希薄ないものだった。
    フランスで空手を教えている安谷屋政助氏は語る。
    「沖縄の空手関係者はすごく鷹揚に構えているが、自分達がすでに世界の流れから忘れ去られつつある事を知るべきです。
    発祥の地という先祖の築いてくれた遺産の上にあぐらをかくのではなくもう少し謙虚になって自分達から世界に沖縄伝統空手の素晴らしさを理解してもらうべく強く努力するべきです」
    沖縄の空手界に、重要な課題を突き付けられたような取材でした。


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